07.師匠
強くなりたい。
甘えなど無くなる位に。
生きるために。
そして君のために。
おっきくそびえ立つ家。
日本にはありえねぇな。・・・てか、ここほんとに家なのか?
「おぉ〜。・・・・ねぇヴァンここがガルディオス家なのか?」
「あぁ、一際大きいのがそうだ。ここらでは、一番の大きさだ。」
洋館のような大きな家。家って言うより屋敷。
「そうです。ここが貴女の働く家ですよ。これから頑張ってくださいね。」
隣の美少女はそう言った。
「あ〜。私はここで働くんだね。頑張んなくちゃな。」
「それでは、中に入りましょう。」
ヴァンは、屋敷のドアを開いた。
『お帰りなさいませ。』
沢山のメイドさんがいた。てか、日本にいたらこんなとこ見たこと無いだろうな。
「こちらに」
マリィさんが手を招いていた。
「どうした?。具合でも悪くなったのか?」
「いや、呼ばれているから、ちょっと行ってくるな。」
「あぁ。じゃぁ先行ってるな。」
ヴァンの元を離れマリィの近くへと駆け寄った。
「さん。とお呼びしてもよろしいかしら?」
金の少女は微笑んだ。
「もちろんですよ。ところで、私は何処に行くのですか?」
ささいな会話をしながら歩く。
「貴女には、メイド兼ボディガードになっていただきたいのです。
ですが、ボディガ−ドであることをこの家のメイド達や、
執事には言わないでいただきたいのです。ですが、ガイやヴァンには話しても大丈夫でしょう。」
笑顔でとんとんと話されていく。
「えっ・・ちょっと待ってください!ボディガードなんて出来ないですよ。
訓練していませんし・・・。」
頭の中が真っ白になった。突然ボディガードといわれても・・・。
「これから鍛えていただいても構いません。
ですが、貴女のようにここのメイドは武器を持っていません。
貴女は、最初から武器を持っていらっしゃった。まぁ、要するにもしもの為です。
本物のボディガードもいますしね。」
「・・・・普段は普通にメイドさんでもいいんですか?」
わたしは恐る恐る聞く。
「はい。メイドさんに化けて、もしも敵が来た場合のみボディガードに変身して下されば構いません。」
「・・・わかりました。引き受けさせていただきます。ですが、だれか師匠を付けていただけませんか?」
「まぁ!ほんとですか!それでは、ヴァンと共にペールギュントと修行してくださいな。」
「・・・ペールギュントさんですか?」
「まだ会っていませんでしたね。・・・ペール!ペール!」
こちらに初老の男性がやって来た。あの人がペールギュントさんかな?
「・・はいマリィ様なんでしょうか?」
やっぱ声もダンディだなぁ。
「ヴァンと共にに戦い方を教えてやってほしいのです。」
「あっ始めまして、・と申します。」
「わたしはペールギュント・サダン・ナイマッハと申します。」
「さんに教えるのですか?私の教え方は厳しいですよ?]
「あっ。大丈夫ですよ。・・・一応鍛えてはいるつもりですから。」
「そうですか。では早速明日から始めましょう。」
「はい。有難うございます!」
「それでは行きましょう。」
マリィは私を引き連れて前へ進んだ。
「マリィ様。今度は何処に行くのですか?」
「あぁの部屋ですわ。
ちょうどメイドが辞めたところでしたので部屋が空いてて良かったです。」
可愛らしい白いドアを開けた。
「・・・かぁわいい。」
メイドさんの部屋とはいってもかなり豪華に見える。
「ありがとう。マリィ様。」
「喜んでいただけて結構ですわ。それでは、今夜はかなり遅いのでお休みになると良いですわ」
「はい。わかりました。お休みなさい」
「お休みなさい。」
パタンとドアが閉まった。
私はベットに飛び込んだ。
「フワフワしてる。・・・シャワー浴びないとなぁ。」
一時間ぐらい前」はこんな事も考えなかったのに。
トントン
誰か来た・・・。
生きる術を見つけた私。
そして、近づく不幸。
物語は歪んでいく。
(061120)
うわー。前回更新からだいぶたっとるよ。
次はなるべく早く・・・。
昨日の拍手コメントはすごく活力になりました!!
ほんと有難うございます!!